面白いゲームを作るのは

本当に難しいですね。
人によって面白さを感じるポイントは当然違うわけですが、「少なくとも自分自身が面白いと思うものを作る」のでさえ難しいです。
近年アクション系のゲームばかり作っているので、話をアクションゲームに絞ると、まず大事なのはキャラクターを動かしたときの触感だと思っています。
極端に言えば、キャラクターを動かすだけで面白いと思えると最高です。
その為、私はしばしばプレイヤーキャラクターの操作系に拘って制作し、敵がいない状態で動かしても「良い!」と思える状態まで持っていったりします。
そして何と言っても敵キャラクターのAIが最重要です。
アホ過ぎるAIだと全くやりがいがなくてつまらないですし、賢過ぎると全然倒せなくてイライラしてしまいますからね。
「ほど良く強い」AIというのが理想なわけですが、これが相当難しいです。
例えばプレイヤーが敵キャラに一定距離以内に近づいたら攻撃してくるとして、それを額面通りプログラムに落とすと、所謂「超反応」という代物になってしまいます。
そこで、ある程度時間が経ってから反応するようにしてあげる必要があるわけです。
要はわざと少し弱くしてあげないといけないのですね。
それから、こちらの行動に対して必ず同じリアクションではパターン化してしまいますので、この場合は何%の確率でこの行動というように設定してあげると、敵が考えて行動しているように感じられ尚良くなります。
ただ、理論上面白くなるはずと思われる作りにしても、それだけで面白くできるわけではないのもまた事実。
技術が追い付かないこともありますし、どこかで見たことのあるゲームの焼き直しに過ぎない代物になったりもします。
本当にゲーム作りって大変ですね……。