BREWは閉じている
私はauの携帯を利用している。
電子パピレスの電子ブックを利用したりするのが最近のお気に入りなのだが、いかんせん品揃えが悪かったり、価格が高かったりして、満足できない部分もある。
そこでネットで公開されている小説などを携帯に取り込んで読めたらと考えた。
私が使っているW31Sという機種には簡易的なテキストビューアがついているので、メールにテキストファイルを添付して携帯に送信すれば、それだけで読むことができる。
非常に簡単である。
が、しかし、しおりの機能すらないので、途中まで読んでいた場合、頭から辿らなければならないのだ。
(実を言うと、そのビューアにはスクロール機能しかないのだが。)
そこで自作しようかと考えた。
Javaの経験は無いが、純粋なテキストビューアならなんとかなりそうな気がしたのだ。
ところが、W31SはJavaが動作しない。
後継に当たるBREWに移行している為だ。
BREWの開発言語はVC++を利用するのだが、私は偶然この間言語を買ったところなので問題ないし、Javaより実行速度がかなり速いのだそうだ。
速度が向上しているのは大いに歓迎できる。
問題なのは「Javaは勝手アプリが作れるが、BREWは作れない」ということだ。
「勝手アプリが作れる」というのは、言葉通りユーザーが勝手にアプリケーションを作成出来るという意味だ。
作成したアプリの配布も自由だ。
BREWはこれが出来ない。
PCのエミュレータ上ならば問題なく実行出来るが、携帯の実機で動かすにはキャリアの認定が必要になるのだ。
なんと閉じた世界だろう。
Java同様にオープンにしていれば、多少なりともユーザー増に繋がるかもしれないし、プログラマ育成にもなるかもしれないというのに。
現状ではBREWという環境自体が広まらない。
携帯がPDAに近づいてきて、PDAの市場が減退している昨今、私も携帯をPDA代わりに使うようになっているのだが、標準アプリや購入したアプリでは物足りないことが多々あるのだ。
そうなると残された道は自作しかない。
オープンな環境が発展を生むのだ。
Linuxが良い例ではないか。
スタンスの変更を切望する。