人生は選択の連続である

とつくづく思う。
日々の生活の中で、何気なく小さな選択をし続けているが、もし違う行動をとっていたら、あるいは違う人生になっていたのかもしれない。
小さい選択肢の積み重ねが、後々の人生を大きく変えていることもあるだろう。
(ゲームでいうところのフラグである)
物語の中で「人生はやり直しがきく」なんていう台詞が出てくることがあるが、実際問題、完全にやり直すことなど出来ない。
「人生をやり直せたら」という発想が恐らくタイムマシンという架空の機械や、それこそサウンドノベルのようなゲームを生み出してきたのだろう。
ノベルで面白い物というのは選択肢が面白い。
どの選択肢を選んだらいいか迷うのである。
迷っている時、人は無意識に自分の人生をプレイバックし、最も的確だと思われる選択肢を選んでいるだろう。
つまり自分の人生とゲームが重なる。
ただの時間稼ぎや足枷の選択肢では全く意味が無いし、逆効果であって、そんなものを入れる位なら「デジタルノベル」として、選択肢など入れない方がいい。
主人公の行動を自分で選ぶ=自分が主人公
という図式がノベルを含めたゲームの一番の強みであり、ともすると一番の弱みにもなってしまうのである。
私が現在制作中のノベルにおいては、今のところ主人公は二人。
二人の物語が交互に展開される仕組みになる予定だ。
一人は大人の男性。
もう一人は女子大生。
どれだけの人に遊んでもらえるか未知数であり、ある程度遊んでもらえたとしても、圧倒的多数は前者の主人公に近い人であろうから、後者の主人公に感情移入してもらえるか(そして私がその心情を描写できるか)不安ではあるが、出来るだけ多くの人に楽しんでもらえる作品に出来たらと思う。