当サイトの活動について【迷走編】

サウンドノベル制作ツール「SNEC」を中心に、サウンドノベル用の素材としてシルエット、写真、トランジション画像等を公開し、サウンドノベル制作のためのサイトという位置付けになっていった当サイト。
一時期「サウンドノベルを作っていてこのサイトを知らないのはモグリ」と言って下さった方もいらっしゃる程度には知って頂けていたようです。
「SNEC」はその後新バージョンである「nextSNEC」を公開する等しばらくの間メインコンテンツとして展開してきました。
しかしながら、バージョンアップ作業が滞るようになっていき、競合ツールとの格差は開くばかり……。
気が付けば完全に時代遅れのツールになっていました。
しばらくこれといった新しいコンテンツを生み出すことができずにいた私は、また改めてシナリオを書こう!と思い立ち「ポメラ」を購入しました。
ポメラ」は文章入力に特化したマシンで、持ち運びにも便利で、とても重宝しました。
使っている中で、ふと「ポメラで読書できたら便利なんだけどなあ」と思いました。
初代ポメラDM10は1ファイル8,000文字までという制限があったので、青空文庫等のテキストをそのまま読み込むには文字数が全く足りません。
そこで、「7,500文字を超えた段落ごとにテキストファイルを分割する」ようにしてみました。
その名も「ポメラDE読書」。
https://forest.watch.impress.co.jp/article/2009/03/16/pomeradedokusyo.html
これが結構支持されました。
仕組みとしては昔からよくあるテキスト分割のプログラムなのですが、あえてポメラで読書するためのソフトだと明言することで多くの方にダウンロードして頂けたようです。
姉妹品として「POMERA SYNC」というソフトも開発しました(後に本家から同じ名称のソフトが提供されますが、全く関係ありません)。
このソフトは「ポメラ」とPC間でテキストファイルを完全に同期する他、ポメラからPCへ、PCからポメラへ一方通行でコピーすることもできるというものでした。
外部のソフトウェアを使用すれば、接続しただけで自動同期も可能という、ちょっと画期的(だと本人は思っていた)な機能もありました。
ポメラDE読書」はあの週刊アスキーでも紹介される等、プチブレイクしたのですが、その後サイトの方向性は迷走を極めます。
HSPの講座を始めてみたり、Androidアプリを作ってみたり、Unityをいじってみたり……。
色々迷走している中、もっとゲーム性が高いもの=アクションゲームを作りたいという欲求がありました。
昔よく絵を描いていた親友に「一緒にゲーム作ってみない?」と声をかけ、2009年ぐらいから足掛け5年以上の歳月を費やし、2014年にベルトアクションゲームWired Soul」を完成させました。
http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ156099.html
初出展したイベント「デジゲー博2014」では無名サークルながら20本を売り上げ、その後DLsiteさんやitch.ioさんでも販売を開始し、トータル160本程度のセールスとなっています。
DLsiteさんでは2018/9/2現在で平均4.12点(5点満点)という高評価を頂いています。
知名度さえ上がればもっと売れる」とよく言って頂くのですが、現状は趣味の範囲を出ない売上です。
いずれにせよ、サイトの方向性が定まらず迷走しているのは否めませんが、根底にあるのはゲームに対する情熱であり、「自分達で面白いゲームを作る」「ゲームを作るための手助けをする」という点に尽きます。
現在は自分達のゲーム作りに注力しており、表立って発表できるものはあまり無いのが現状ですが、つい先日公開した「Reverse World」のように数時間で制作した小品はそれなりのスパンで公開できると思います。
本作は「ゲームとは?」という問いかけを投げかけるゲーム哲学を内包した作品だったりします(笑)。
そんなこんなでこの文章もかなり迷走していますが、今日はこの辺で。